2009年度ユニフォームの正しい使用法

視力検査用ユニフォーム

2009年度ユニフォームデザインは視力検査で御馴染の「ランドルト環」(Landolt ring)です。
実際の視力検査で使われるランドルト環とは、背景色や大きさが異なっていますが、

円環直径:円環幅:切れている部分の長さ = 5:1:1

という比率は同じであるため、視力検査を行うことは可能です。
では、早速、ユニフォームを使って簡易視力検査を行ってみましょう!

準備物

・2009年度ユニフォーム(どのサイズでも使用可)
・遮眼子(スプーンや杓文字で代用してもよい)
・眼鏡、コンタクトレンズ等の視力矯正器具(使用者のみ)

視力測定法

・視力0.025〜0.1


1.5m離れたところに立つと、一番上のランドルト環から順に、視力0.025、0.05、0.075、0.1となります。
普段、視力を矯正している学生は、まずはこの距離で測定してみましょう。
尚、1.5mというと畳(江戸畳)の長辺より少し短いぐらいの長さです。

・視力0.1〜0.4


6.2m離れたところに立つと、一番上のランドルト環から順に、視力0.1、0.2、0.3、0.4となります。
尚、6.2mというと畳(江戸畳)およそ3枚半の長さであり、
京大かるた会が普段の練習で使用している北部生協二階和室の長辺の長さに相当します。

・視力0.25〜1.0


15m離れたところに立つと、一番上のランドルト環から順に、視力0.25、0.5、0.75、1.0となります。
(アルファベットによる視力の四段階表記では、下から順にA、B、C、Dに該当します。)
尚、15mというと畳(江戸畳)およそ8枚半の長さであり、
近江神宮勧学館二階和室(浦安・豊栄の間)の長辺(床の間を含む)の長さや、三条大橋の横幅に相当します。

★視力n〜4n (発展)

任意の視力n(nは実数)を測定する場合を考える。

視力の定義

V = θ-1 ・・・(1)
視力Vは最小分離閾値の視角θ[min]の逆数で定義される。
ここで、最小分離閾値とは、2点を異なる点であると見分けられる最小の間隔(ランドルト環では「切れ目の間隔」)のことである。

視角


視角θ[rad]、ランドルト環の切れ目の間隔x[m]、目とランドルト環の距離L[m]、の間には次式が成立する。
Ltan(θ/2) = x/2 ・・・(2)
L = x/θ ・・・(3)

但し、式(2)から式(3)への変形には、微小角θにおける近似を用いた。

視力nを測定するための立ち位置

式(1),(3)と、ランドルト環(ユニフォームの一番上)の切れ目の間隔x1=1.8×10-2[m]より、
ユニフォームの一番上のランドルト環で視力nを測定するための距離Ln[m]は次式で導出可能。
Ln = {(60×180)×1.8×10-2}V/π ・・・(4)

尚、2段目、3段目、4段目のランドルト環は、
それぞれ1段目のランドルト環の大きさの1/2、1/3、1/4になっているため、
視角は1/2、1/3、1/4となり、視力の定義より、それぞれの視力は2n、3n、4nとなる。

例:職域会場で向こう側にいる京大生のランドルト環(一番上)が判別できた場合

職域会場となっている江戸川区スポーツセンターの大体育館は幅が約30mである。
よって、式(4)にLn=30を代入すると、V≒0.5となり、視力は0.5以上である。

注意点

・背景色が白ではなくオレンジである
・洗濯等によりランドルト環の大きさが変わりうる
・何度も見ているうちにランドルト環の向きを暗記してしまう
などの理由により、必ずしも正確な視力検査を行うことはできません。
正確な視力検査を行いたい場合は、お近くの眼科や眼鏡店をお訪ねください。

2009年8月18日 K.T.

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